なぜインドネシア最大の島には誰も住んでいないのか
ジャワ島には1億5000万人以上が暮らしているのに、その3倍以上の広さがある西ニューギニアには、ほとんど誰も住んでいません。1万7000を超える島々に2億8800万人を超える人々が暮らすインドネシアで、この東の大きな土地に住んでいるのは、人口の2%にも満たないのです。
その理由は、島がどこにあるかから始まります。西ニューギニアはウォーレス線の東、オーストラリアプレートの上にあり、一度もアジアとつながったことがありません。マラッカ海峡を通る交易で西の島々が栄えたころ、この島はアジアの航路から見過ごされていました。それでも高地の人々は、独自に農業を生み出していたのです。やがてオランダの植民地支配、インドネシアの独立、そして1969年の「自由選択行為」を経て、西ニューギニアはインドネシアに組み込まれました。
しかし、紙の上で領土を持つことと、そこに人を住まわせることは別のことでした。やせた土、刃物のように鋭いマオケ山脈、アスマット地方の果てしない湿地。そして、ジャワの農民を送り込んだ移住計画がもたらした対立と、巨大なグラスベルグ鉱山。地図がこの国の人の暮らしをどう形づくってきたのかをたどります。
チャプター
0:00 はじめに
0:44 西の大きな島々
2:28 人であふれるジャワ島
3:15 遠く広大な西ニューギニア
4:01 ウォーレス線とオーストラリアプレート
6:03 交易で栄えた西の島々
7:36 取り残された東の島
10:18 独立と「自由選択行為」
12:45 農業に向かない土
14:24 マオケ山脈
15:29 湿地に覆われた海岸
16:21 移住計画とグラスベルグ鉱山
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