なぜ北海道と本州で動物がちがう?たった19kmの津軽海峡、海の水を抜くと分かった
北海道にはヒグマがいて、本州にはツキノワグマがいる。サルは本州の北の端までいるのに、北海道には1匹もいない。あいだの津軽海峡は、いちばん狭い所でたった約19km。なぜこの海で動物が分かれたのか?海の水を抜いて海の底の深さを見ると、理由は5つ。氷河期の海、速い流れ、凍らない海、泳いで渡ったヒグマ、本州にもいたヒグマの化石、そして人が運ぶ生き物から確かめます。
▼目次
00:00 はじめに
01:57 ① 海が深い(氷河期でも陸にならなかった)
03:44 ② 流れが速い(津軽暖流)
06:44 ③ 海が凍らない(利尻島へ泳いだヒグマ)
09:13 ④ ふえるのが難しい(本州にもいたヒグマ)
11:30 ⑤ 人が線を越えさせる(カブトムシ・青函トンネル)
13:39 まとめ
▼参考文献
[1] Blakiston's Line(ブラキストン線の発表:1883年、線の南北の動物、津軽海峡の最大水深449m・最狭部19.5km) https://en.wikipedia.org/wiki/Blakiston%27...
[2] Land bridges of Japan(津軽海峡は130mより深い、海面が55m下がれば北海道は大陸とつながる) https://en.wikipedia.org/wiki/Land_bridges...
[3] JR北海道「青函トンネル」(全長53.85km・海底部23.3km・最大水深140m・海底から100m・線路は海面下240m) https://www.jrhokkaido.co.jp/network/seika...
[4] ナゾロジー(2020年11月29日)「ヒグマは北海道にしかいない。北海道と本州では生息する動物がちがう理由を知っていますか?」(最終氷期の海面は約120m低かった) https://nazology.kusuguru.co.jp/archives/7...
[5] NOAA NCEI「ETOPO 2022 15 Arc-Second Global Relief Model」 https://www.ncei.noaa.gov/products/etopo-g...
[6] 国土地理院「標高タイル」 https://maps.gsi.go.jp/development/demtile...
[7] コトバンク「津軽海峡」(世界大百科事典・ブリタニカ国際大百科事典:津軽暖流は平均2〜4ノットで東へ流れる、冬の海面水温は約8℃、最狭部18.7km・19.5km) https://kotobank.jp/word/津軽海峡
[8] 産総研 GSJ地質ニュース Vol.4 No.9(間宮海峡:最狭部約7.3km・最浅部約8m・冬に結氷) https://www.gsj.jp/data/gcn/gsj_cn_vol4.no...
[9] 北海道新聞の記事(2018年に利尻島で106年ぶりにヒグマを確認・海を泳いで渡ったとみられる) https://www.hokkaido-np.co.jp/article/431483/
[10] 山梨大学の研究発表(本州のヒグマの化石の古代DNA分析:約14万年前に大陸から渡来した古い系統) https://www.yamanashi.ac.jp/32678
[11] 北海道庁のページ(カブトムシは北海道にもともといない国内外来種) https://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/skn/dom...
(閲覧日:2026-10-22〜23)
▼注釈
・「いちばん浅い所をたどると約130m(津軽)・約55m(宗谷)」は、ETOPO 2022(15秒格子・約450m)で、両岸を「いちばん浅い所を通って」結ぶ道を計算した値です(津軽 135m・宗谷 55m)。資料の値(津軽の尾根 約130m[2])とほぼ同じです。
・断面図は、その道に沿った深さを、距離を縮めて表示したものです(高さは強調しています)。
・2万年前の地図は、今の海底の深さから海面を120m下げて塗り分けた目安で、当時の地形そのものではありません。
・津軽海峡が最後に陸でつながった時期は「およそ14万年以上前」と考えられていますが、はっきりしていません。
・海の底の立体は高さを強く強調しています。動物の影絵はイメージです。
・青函トンネルの断面図・線は模式図です(数字は[3])。開業1988年・北海道新幹線2016年・洞爺丸事故1954年。
・時速4〜7kmは、2〜4ノットを時速に直した値です[7]。
・利尻島のヒグマが泳いだ経路と距離は推定です[9]。
・本州のヒグマがどの道を通って渡ってきたかは分かっていません[10]。
・例え話の場面(プール・水そう・動く歩道・お風呂など)はイメージです。
▼データ・地図・素材
・航空写真:国土地理院(地理院タイル)
・標高:国土地理院(標高タイル)を加工して作成/海の底の地形:NOAA NCEI, ETOPO 2022
・地球:EOxCloudless 2016 https://cloudless.eox.at by EOX IT Services GmbH (Contains modified Copernicus Sentinel data 2016 & 2017)
・例え話のイラスト:画像生成AI(ChatGPT)で作成
・動物の影絵:PhyloPic(パブリックドメイン)
・声:音声合成(Gemini TTS)/BGM・効果音:Mixkit
#津軽海峡 #ブラキストン線 #北海道 #地理 #地形
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