史上最強のニンニク料理【レバノン伝統料理トゥーム】
中東・レバノンの伝統料理「トゥーム(Toum)」。卵を使わず、ニンニクで油と水分をつなぎ合わせた純白のソースは、まさに究極のニンニク料理。分離(失敗)を防ぐための方法を徹底解説します。
【目次】
00:00 オープニング
00:14 トゥームとは?ニンニクの処理
01:43 レモン水と油のポイント
03:02 ニンニクの細胞を破壊する
05:01 油と水分の一体化(乳化)
06:11 完成品の仕上がりと日持ちの理由
06:51 実食・おすすめの食べ方
【レシピ】
・ニンニク(青森産) 100g(皮と根、芯を除いた正味量)
・塩 5g
・レモン果汁 35g
・冷水(氷水) 15g
・油(サラダ油・キャノーラ油など精製油) 350g
・レシピのコメント
わかりやすいようにニンニクを100グラムちょうどにして、乳化を最大化させる配合にしています。全体量を減らして作ることももちろん可能ですが、もしかするとお使いの機械に対して量が少なすぎて、うまく攪拌(乳化)できなくなるかもしれません。
ニンニクの産地は品質に大きく影響します。私は青森産で作りましたが、それでもガツンとにんにくでした。中国産だと・・・考えるだけでも怖いです。この料理はレバノンの伝統料理ですが、そちらでもニンニクは収穫され、日本のものとも、中国のものとも違う風味だそうです。
【工程】
① ニンニクの皮、根、芽(芯)を取り除く。
② レモン果汁と冷水を混ぜ合わせ、使う直前まで冷蔵庫でよく冷やしておく。
③ フードプロセッサーにニンニクを入れて粉砕を開始する。途中で塩を加え、細胞を徹底的に潰してペースト状にする。
④ 冷やしたレモン水を1/3量加えて撹拌する。
⑤ 油を1/3量、糸を引くように少しずつ加えて乳化させる。この作業は必ず機械を回しながら行う。
⑥ ④と⑤の工程を繰り返し、すべてのレモン水と油をしっかりと乳化させたら完成。
【ポイント】
・オリーブオイルは使わない
フードプロセッサーの高速回転(強いせん断応力)で未精製のオリーブオイルを撹拌すると、ポリフェノール成分が苦味に変わる可能性があります。無味無臭で精製度の高いサラダ油やキャノーラ油を使うことで、苦味を防ぎ、美しい純白に仕上がります。
・レモン水を冷やす
プロセッサーの摩擦熱で温度が上がると、油の粘度が下がり乳化が壊れ(分離し)てしまいます。レモン汁に氷水を混ぜて冷やしておくことで、機器内の温度上昇を相殺し、乳化を安定させます。また、水を混ぜることで酸味が和らぎ、色もより白く仕上がります。
・ニンニクの細胞を破壊する
ニンニク自身が持つ成分を、天然の乳化剤として利用します。ニンニクの細胞を徹底的にすり潰すことが、水と油をくっつけるベースになります。もしハンドブレンダーで作る場合の最大の課題はここにあって、ニンニクの細胞を破壊できていないと、乳化せずに分離するかもしれません。もしハンドブレンダーを使うならば、包丁で徹底的に叩きまくるか、目の細かいおろし金で細胞を潰すかしてください(目の荒いものは推奨しません)。
【今回の厳選素材】
・青森県産ニンニク
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