朗読:山本周五郎「眼の中の砂」
朗読:山本周五郎「眼の中の砂」
『寝ぼけ署長』とも呼ばれる人情派の警察署長も、ときには容赦のない裁きをすることがありました。それは、金にものを言わせ、長屋に済む貧民層に立ち退きを迫る、悪辣な金融業者と対峙したときの話です。
※本作の登場人物
五道三省:「寝ぼけ署長」と渾名される某市警察署長
私:署長の秘書役を務める職員
八巻徳兵衛:県会議員候補の金融業者
木村熊造:五十軒長屋の住人
文:料亭「茶仙」の女中
八巻五郎:徳兵衛のひとり息子
真田虎市:弁護士
◎用語の補足
送局:警察が被疑者を検察に送ること、角道を通すなり考え込む:将棋において第一手を指すなり長考すること、丙の免除:「丙」は徴兵制度における体格・健康の適合すれすれの基準であった、満艦飾:停泊中の艦艇が艦全体に旗や飾りを掲出すること
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