停電の正体|大停電で止まった発電機は、ほとんどが壊れていない
停電は、どこかが壊れて電気が来なくなることだと思われています。ところが2003年の北米大停電で止まった508台を超える発電機のうち、84%は系統が島に分かれたあとに、自分を守るために止まっていました。この動画は、電力系統が毎秒やっていることと、それが失敗するときに何が起きるのかを、公開されている3つの事故報告書から原理まで掘り下げます。
▼ 目次(チャプター)
0:00 オープニング
1:14 第1章 電気を貯めない仕組み
4:24 第2章 周波数と、発電機の回転
7:51 第3章 発電機が同期するということ
10:50 第4章 慣性と、周波数の落ちる速さ
13:57 第5章 周波数を戻す4つの手段
17:14 第6章 2003年、北米大停電と連鎖
20:54 第7章 2018年、北海道のブラックアウト
26:50 第8章 2016年、南オーストラリアの全系統喪失
31:59 第9章 慣性を、どう作るか
36:56 エンディング
▼ この動画で分かること
・電力系統に在庫は無く、需要と供給が毎秒そろっていること。そのずれが周波数に出ること
・周波数は発電機の軸の回転数そのものであること
・周波数の落ちる速さを決めているのが、回っている金属の運動エネルギー(慣性)であること
・大停電が、破壊の連鎖ではなく、守ろうとする動作の連鎖であること
・慣性を持たない電源が増えるとき、誰がその慣性を用意するのかという問題
▼ 主な出典(すべて公開資料)
・電力広域的運営推進機関「平成30年北海道胆振東部地震に伴う大規模停電に関する検証委員会 最終報告」2018年12月
・Australian Energy Market Operator (AEMO), Black System South Australia 28 September 2016 - Final Report, March 2017
・U.S.-Canada Power System Outage Task Force, Final Report on the August 14, 2003 Blackout in the United States and Canada, April 2004
・電力広域的運営推進機関「電気の質に関する報告書 -2024年度実績-」2025年12月
・電力広域的運営推進機関 第104回 調整力及び需給バランス評価等に関する委員会資料1(2024年12月27日)
・Neoen, Hornsdale Power Reserve Upgrade (HPRX) Market Report, ARENA, 2024
・Hayerikhiyavi & Dimitrovski, A Practical Assessment of the Power Grid Inertia Constant Using PMUs, arXiv:2104.07884 (2021)
▼ クレジット
音楽: Origami / Scott Buckley(CC BY 4.0)https://www.scottbuckley.com.au/
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