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「私から全てを奪った」脱線事故で婚約者を亡くし自死 死者107人に含まれない“知られざる犠牲者” JR福知山線事故から20年【news23】|TBS NEWS DIG

TBS NEWS DIG Powered by JNN476,588回視聴投稿日: 2025/05/16
20年前の4月25日。兵庫県尼崎市で、JR福知山線がスピードを出しすぎ、カーブを曲がりきれず脱線。マンションに激突し、運転士と乗客106人が命を落としました。 事故後、心の傷から自ら命を絶った人たちがいることは、あまり知られていません。 死者107人には含まれない“知られざる犠牲者”と、その遺族の悲しみを取材しました。 (「news23」2025年4月25日の放送より) ■107人死亡 JR脱線事故から20年 事故発生時刻に合わせ、多くの人が祈りを捧げました。未曽有の大事故から20年。 2005年4月25日、JR福知山線の快速電車が制限速度を大幅に超えるスピードでカーブに進入し、脱線。乗客106人と運転士が死亡する大惨事となりました。 手前の駅でオーバーランを起こしていた運転士が、ペナルティを避けようと運転から注意がそれていたことが事故の原因とされ、JR西日本の懲罰的な企業風土も厳しく批判されました。 事故で犠牲になった小杉繁さん(当時57)と靖子さん(当時59)は1両目に乗っていました。告別式では息子の謙太郎さん(当時21)が喪主を務めました。 小杉謙太郎さん(当時21) 「父親が母親を上から守るように覆いかぶさって両親が見つかったと聞いて、父親が最期に夫として妻を守りきった」 謙太郎さんは今、2人の男の子の父親です。元気な孫たちの姿を両親に見せたかったという思いがつのります。 小杉謙太郎さん(4月25日) 「母は溺愛すると思うんですけど、父がどういう反応するのか全く想像がつかないので、そこは見てみたかった。最初の頃、数年は事故の苦しみやしんどい部分が結構あったが、それ以降は前に向けて歩けていたなと」 ■知られざる“犠牲者” 婚約者を亡くし… 脱線事故で直接亡くなったのは107人。しかし、この事故が知られざる“犠牲者”も生んでいたことはあまり知られていません。 荒川直起さん 「これがね、“妹っぽい”んですよ。この笑い顔が好きなんですよ」 大阪市の荒川直起さん(58)。大切な妹が脱線事故の翌年、自ら命を絶ちました。 荒川直起さん 「会いたいですよ。そっくりな人を見ると、たまに街でよく似た感じの人みたらね、アッて思う時があるもんね」 直起さんの妹・荒川由起さん(当時32)。由起さんには13年間同棲していた婚約者がいましたが、脱線事故で死亡しました。 夜勤明けから帰宅する際、普段乗る1本後の電車に乗った結果、帰らぬ人になったのです。 事故がなければ翌月に婚姻届を出す予定だった2人。打ちひしがれた妹の姿や、言葉が直起さんの脳裏から離れません。 荒川直起さん 「記憶に残っているのは、最後まで部屋の中が、その日(事故当日)のまま、何も変えずに。冷蔵庫の中にアイスクリームがあって、『こんなん食べんねや、甘いの嫌いやのに』って、『違う、それはあの子(婚約者)が食べたやつや』って。 彼女が言っていたのは『私は妻や』と。なおかつ遺族だというのをわかってほしいというのは言っていた。私は妻やって」 ■「彼がいない世界で生きれるなら違う道選んでるやろ」遺書に残された思い 由起さんは、遺族や負傷者とともに「犠牲者の最期の乗車位置を探す活動」に参加していました。脱線や衝突の衝撃、救助活動の混乱の中で犠牲者の乗車位置が分からず、苦悩する遺族がいたことを受けて始まった活動です。 由起さんも、婚約者が2両目に乗っていたことはわかっていましたが、より詳しい位置を知りたいと活動に加わっていました。 自らも2両目で負傷し、活動の中心的な存在だった小椋聡さんは、当時の由起さんの様子をこう振り返ります。 小椋聡さん 「彼女は体の半分を持っていかれたような感覚だったんじゃないかなという気がする。みんなが一生懸命(最期の乗車位置を)探している仲間の中に入って、“私もみんなと一緒に頑張るよ”という雰囲気の中にいることで、かろうじて生きていたんじゃないかなという気がする」 「あの日のことを知りたい」。活動に参加していた遺族の思いをまとめた冊子に、由起さんも手記を寄せています。 「事故の瞬間の全てを知る事はできません。でもせめて、最期の位置を知り、その場へ行きたい。行ってあげたいと思うのです」 しかし、思いは届かず、婚約者の最期の乗車位置は分かりませんでした。 そして、事故から1年半後の2006年10月、由起さんは住んでいたマンションから身を投げました。 荒川直起さん 「おふくろは、すぐ…抱きかかえてましたね…」 部屋には複数の遺書が残されていました。JRや世間から“遺族ではなく、単なる同居人として扱われてきた”という感情もつづられています。 「彼がいない世界で生きれるなら違う道選んでるやろ。彼じゃなきゃあかんからがんばって来たんやん」 「そんな由起はただのバカですまされるの?彼にとって存在しない人として扱われて」 「由起は悔しくて悔しくてたまりません。二人の未来を奪い、私から全てを奪ったJRが憎くて憎くてたまりません」 兄の直起さんは、“由起さんと婚約者が同じ場所にいられる…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/articl... ▼TBS NEWS DIG 公式サイト https://newsdig.tbs.co.jp/ ▼チャンネル登録をお願いします!    / @tbsnewsdig   ▼情報提供はこちらから「TBSインサイダーズ」 https://www.tbs.co.jp/news_sp/tbs-ins... ▼映像提供はこちらから「TBSスクープ投稿」 https://www.tbs.co.jp/news_sp/toukou.... #ニュース #news #TBS #newsdig

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