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【タービン破裂で翼に穴】それでも469人全員無事…カンタス航空32便 シンガポール【3D解説】

3D事故調査室9,002回視聴投稿日: 2026/10/31
2010年11月4日の午前、シンガポールのチャンギ空港からシドニーへ向かったカンタス航空32便(エアバスA380)は、離陸の約4分後、約7,000ftを上昇しているときに2回の大きな音を聞きました。左の内側の2番エンジン(ロールス・ロイス トレント900)の中圧タービンの円盤が3つに割れ、破片がエンジンのケースを全周にわたって破り、左翼と胴体の下を貫いていました。 乗員は約50分かけて多数の警告を処理し、シンガポールへ引き返して着陸しました。乗っていた469名に負傷の報告はなく、破片が落ちたインドネシアのバタム島でも、確認された負傷者はいませんでした。 オーストラリア運輸安全局(ATSB)の報告書は、起点を、油を送る細い管(スタブパイプ)の壁が製造の時に片側だけ薄く削られ、最も薄い所で0.35mm(設計の公称は0.91mm)になっていたことと認めています。報告書をもとに、管の亀裂から油の火災、円盤が外れて割れるまで、翼と配線の損傷、重い機体での着陸、止まらなかった1番エンジン、そして再発防止の対策までを3Dで解説します。 ■目次 0:00 はじめに 1:29 469人を乗せたA380 2:48 3本の軸と1本の油の管 5:13 破裂までの64秒 8:36 約650本の電線 10:28 7,400フィートで待機 13:04 最大着陸重量より41トン重い着陸 15:10 約3時間止まらない1番エンジン 16:44 管はなぜ薄くなったのか 18:56 なぜ見つからなかったのか 20:25 なぜ円盤は割れるまで回ったのか 21:03 40基のエンジンを外す 22:13 まとめ 23:16 おわりに ■この動画のポイント ・油を送る管の端は、フィルターを入れる座ぐり穴が管の中心からずれて削られ、壁の厚さは1.42mmから0.35mmまで一様でなかった。疲労亀裂は最も薄い所と一致した。ATSBは、ずれの原因を製造中に部品が動いたことと認めている ・薄い所に進んだ疲労亀裂から油が漏れ、高温の空間で自然発火したと考えられる。火で中圧タービンの円盤が駆動アームから外れて加速し、設計の能力を超えて3つに割れた(報告書が事故に寄与したと認めた要因) ・大きな破片は左翼の前縁・前桁・燃料タンクを貫いて上面から抜けた。タンクの中では短い瞬間火災が起きたが、火が続く条件ではなかったとATSBは決定している。小さな破片は胴体の下の配線を切り、損傷した電線は約650本だった ・乗員はチャンギ空港の東の7,400ftの待機経路を回りながら手順を処理し、滑走路20Cに着陸して、滑走路の端の約150m手前で止まった。左翼の脚のブレーキは効かず、左の胴体の脚のブレーキは900℃を超えた ・1番エンジンは燃料遮断弁の制御を失って止められず、着陸の約3時間後に水と消防の泡で止められた。対策として、中圧タービンの過回転を防ぐソフトウェアがトレント900の全機に入り(ロールス・ロイスの報告)、管の壁が0.5mm未満と計算されたエンジン40基が取り外された ■出典 オーストラリア運輸安全局(ATSB)最終報告書 AO-2010-089「In-flight uncontained engine failure overhead Batam Island, Indonesia, 4 November 2010, VH-OQA, Airbus A380-842」(2013年6月27日公表)を加工して作成 https://www.atsb.gov.au/publications/... (米国連邦航空局のサイトに掲載されている同じ報告書の写し)https://www.faa.gov/sites/faa.gov/fil... ■3Dモデル・素材 ・"Airbus - SK_A380" by Francesco Coldesina(CC BY 4.0・ロゴを消して白一色にし、脚と損傷は改変して使用)https://sketchfab.com/3d-models/airbu... ・"Turbine | Turbofan Engine | Jet Engine" by blenderbirb(CC BY 4.0・改変して使用)https://sketchfab.com/3d-models/turbi... ・"Airbus Cockpit Interior" by davidolaleye1(CC BY 4.0・改変して使用)https://sketchfab.com/3d-models/airbu... ・"CVR (Cockpit Voice Recorder) Model FA2100" by Juliko Banditto(CC BY 4.0・色を変えて使用)https://sketchfab.com/3d-models/cvr-c... ・"ARFF Truck" by NG(CC BY 4.0)https://sketchfab.com/3d-models/arff-... ・"Airport Fire Truck 1" by Firechu_2011(CC BY 4.0)https://sketchfab.com/3d-models/airpo... ・"Unmotorised airstairs(less detailed)" by freemodelsforanything(CC BY 4.0)https://sketchfab.com/3d-models/unmot... ・"Generic Town Bus" by own.guest(CC BY 4.0)https://sketchfab.com/3d-models/gener... ・BlenderKit「Metal Office Desk」by Poly Haven(CC0) ・炎と煙: Unity Labs「Free VFX image sequences and flipbooks」(CC0) ・テクスチャ: Poly Haven「Aerial Asphalt 01」「Leafy Grass」「Concrete Pavement」(CC0) ・衛星画像(シンガポール・バタム島・航路の地図): EOxCloudless https://cloudless.eox.at by EOX IT Services GmbH (Contains modified Copernicus Sentinel data 2016 & 2017)(CC BY 4.0・加工して使用) ■注記 ・3Dの映像は、報告書の記述・図・数値をもとに作り直した再現で、実際の映像ではありません。形や配置は簡略化しています。機体は塗装を省いた白一色です ・エンジンの中の断面、管と座ぐり穴、製造の工程は、報告書の図と寸法の比をもとにした模式です。部品が動いた量は見えるように大きくしています ・破片の通り道と機体の損傷の位置は、報告書の図をもとにしたイメージです ・操縦室は別の型式の模型を代わりに使い、形を簡略化しています。人物は形だけの人形で表しています ・衛星画像は2016年ごろの写真で、事故当時とは一部異なります ・報告書の語の強さ(認められる・推定される・考えられる・可能性がある など)の区別は、ナレーションでもそのまま使っています ・報告書の時刻は協定世界時(UTC)です。動画では8時間を足したシンガポールの時刻で言っています ・この動画は責任を問うためのものではなく、報告書と同じく事故の仕組みを知るためのものです。個人の名前は出していません ■音声・BGM 音声: Gemini 3.8 Flash TTS(ja-jp-advisor-3) BGM: 考察 / shimtone

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