豊臣秀長の家は、なぜ4年で地図から消えたのか|名目百万石の勢力図と兄の代わりに戦った弟【1540〜1595】
大河ドラマ「豊臣兄弟!」の主役、豊臣秀長(羽柴秀長)。兄・秀吉の代わりに四国と九州へ向かった総大将で、名目は「百万石」の大名でした。ところが秀長の家は、秀長が死んでからわずか4年で、地図から消えます。
織田家の記録にほとんど出てこない弟は、どうやって百万石の大名になったのか。そして、その百万石はなぜ4年で消えたのか。1920年の郡・村の地図で追います。
■ この動画でわかること
・『信長公記』に秀長(木下小一郎)が出てくるのは4つの場面だけ
・最初の領地は但馬の4つの郡(「但馬一国」ではない、とする近年の研究)
・四国攻めの総大将。兄・秀吉の出陣を、手紙で止めた弟
・「大和大納言・百万石」の中身。国の石高で足すと約83万石、寺社の領地も
・家康が大坂で泊まったのは秀長の屋敷
・根白坂の戦いと、島津が和睦を申し入れた相手
・天下統一の小田原攻めに、病で出られなかった秀長
・死の4年後、跡継ぎの秀保が17歳で死に、大和の豊臣家は2代で絶える
■ 目次
0:00 はじめに|死んで4年で地図から消えた家
1:31 第1章 記録に出ない弟 1540→1574
2:31 第2章 但馬の4郡 1577→1582
4:06 第3章 兄の留守を守る 1582→1584
5:34 第4章 兄を止めた弟 1585
7:17 第5章 百万石の中身 1585
9:08 第6章 家康を泊めた夜 1586
10:17 第7章 根白坂 1587
11:53 第8章 小田原にいない弟 1588→1591
13:49 第9章 4年で消えた百万石 1591→1595
15:16 振り返り|百万石は、どうやって生まれ、なぜ消えたのか
16:43 さいごに
■ 地図の見方
・秀長は赤、兄の秀吉(羽柴)は金色。濃い赤=秀長が治める所、薄い赤=ほかの人と分け合う所、斜線=争っている所・大きな寺社の領地がある所
・ほかの色は、それぞれの家(毛利・長宗我部・島津・大友・柴田・徳川など)
・右上の「国力」は秀長の石高・面積・国の数と、まわりの主な家の石高
■ 地図と数字について
・境界は1920年(大正9年)の郡・市町村で、戦国時代の領地をおおよそで表したものです。但馬の気多郡・七美郡は1889年の村から組み直しました。寺社の領地(興福寺・多武峰・高野山)は、その寺社のある村を斜線にした目安です
・石高は、慶長3年(1598年)の国ごとの石高です。大和448,945石・和泉141,512石・紀伊243,550石で、3か国の合計は約83万石。通説の「百万石」は名目の数字で、のちの検地の帳面では73万4千石とも伝わります
・郡の中の石高は面積で配った目安で、その年の実際の石高ではありません
・兵の数(四国攻め・根白坂など)には諸説があります。「内々のことは利休に、表向きのことは秀長に」の言葉は、大友宗麟が書き残したと伝わるもので、原文は確かめられていません
・播磨で秀長が持った郡は研究者の見方が分かれるため、地図では姫路城の点だけにしています
・人物の絵は、AI で作った想像図です(本人の姿を写したものではありません)。秀長の本物の肖像画は春岳院蔵(Wikimedia Commons、Public domain)
・声は AI の合成音声です
■ コメントで教えてください
秀長がもっと長く生きていたら、豊臣家はどうなっていたと思いますか。
次に地図で見たい戦国大名も、ぜひ書いてください。
■ 出典・クレジット
地図:国土地理院 地理院タイル(陰影起伏図)を加工して作成
郡・市町村の境界:『歴史的行政区域データセットβ版』(CODH作成) doi:10.20676/00000447(元データ:国土数値情報「行政区域データ」(国土交通省))
石高:Wikipedia「旧国郡別石高の変遷」(CC BY-SA 4.0)の慶長3年の石高をもとに加工
https://ja.wikipedia.org/wiki/旧国郡別石高の変遷
肖像画:豊臣秀長像(春岳院蔵)Wikimedia Commons「File:Hidenaga Toyotomi.jpg」(Public domain)
参考にした研究(辞典・紹介記事などを通して):柴裕之編『豊臣秀長』(戎光祥出版)、黒田基樹『羽柴秀長の生涯』(平凡社新書)、天野忠幸『大和大納言 豊臣秀長』(平凡社)、和田裕弘『豊臣秀長』(中公新書)、河内将芳『図説 豊臣秀長』、小竹文生「但馬・播磨領有期の羽柴秀長」(『駒沢大学史学論集』28)
参考にした史料:『信長公記』『家忠日記』『多聞院日記』『四国御発向並北国御動座記』
音声:ElevenLabs
BGM:MagaMaga「WAR ZONE」(OpenTracks)
効果音:効果音ラボ
人物画:画像生成 AI で作成
#豊臣秀長 #豊臣兄弟 #大河ドラマ #戦国時代 #勢力図 #日本史
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